
誰にも提出しない日報が、あなた自身を磨いていく。


それは、「日報」です。
私は、日報の添削を通じてクライアントの業績アップを支援する
「日報コンサルタント」をしています。
「日報で業績アップ?」と驚かれるかもしれませんが、現に、
私のクライアントの中から、続々と「日本一」が出ています。

皆さん、それぞれが必死に頑張った結果でもあります。
でも、それだけで日本一にはなれなかったと思います。

ただし、上司や会社に提出するための、取りつくろった日報ではなんの意味もありません。
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日報を書いて、毎日、その日の行動を振り返り、
「うまくいったこと」「うまくいかなかったこと」に分類します。
そして、


極めてシンプルなこの「勝ちパターン」メソッドは、「誰でも」「どんな職種」でも応用できます。
「うまくいく型」をつくり、場面に応じて仕事を「型」にはめていけば、おのずと成果が上がってきます。
それが、「勝ちパターン」です。
難しい理論や計算式などはいっさいありません。
だから、そのやり方さえ自分のものにしてしまえば、一生モノの仕事術となるのです。
手帳と日誌と日記、3つの役目をひとつに。
スケジュールやタスク管理、あなたはどうしていますか?
また、仕事の結果はどのように記録していますか?
その日にあったことへの気づきや思いを書くのは、日記です。
autoそして、予定は手帳に書き、会議や打ち合わせなどの記録は会議録やメモにし、
実務作業の進捗状況は業務日誌に書き、
売り上げなどの数値管理はエクセルで……という方が多いのではないでしょうか。
「手帳」と「日誌」と「日記」、これらをたった一枚の紙に集約してぱっと見渡すことができたら、
もっと自分の仕事のやり方のいいところ、よくないところが発見しやすくなるのではないでしょうか?

もう、目新しいビジネスツールをあさるのはやめましょう。
一日にたった一枚の「日報」を書くだけで、あなたは確実に変わることができるのです。
そして一日、一週間、一か月、一年を俯瞰して見ることができるので、

「朝5分、昼はこまめに、夜7分」。
最初に申し上げておきますが、日報を書き続けることには根気が要ります。
「読むだけでみるみる変わる」とか「1分で変わる」とか「3日でできる」
といった性格のものではありません。
けれども、続けることで必ず自分が変わります。

自分の日常生活のリズムに組み込んでしまうことが、継続のコツです。
時間を区切り、「朝5分、昼はこまめに、夜7分」と決め、
さっと書くことを心がけてください。
必ず成果が上がるとわかっていれば、それほど難しいことではないはずです。
でも、人間ただ漫然とは努力を続けられないものです。
では、あなたを成果へと導くモチベーションの源とは、
いったいなんなのでしょうか?
「夢」が「成功」への大きなモチベーションになる。
突然ですが、あなたには「夢」がありますか?
私がお勧めする「マイ日報」には、「夢・希望」を書く欄があります。
成功は、「願望」を持つことから始まります。

「夢」に近づくステップは、「マイ日報」が日々教えてくれます。
「夢」をもつことが、あなたの大きなモチベーションになるのです。
マラソンだって、ゴールは42.195キロ先のどこだとわかっているから、
そこに向かって頑張って走れるのです。
いつまで、どこまで頑張ったらいいのかわからない状況では、
人間は集中して力を発揮することはできません。
小さな目標でもいいのです。最初は私利私欲で構いません。
「あの高級外車が欲しい」でもいいのです。
目指すべきゴールを決めてから、「マイ日報」を始めてください。
「夢」は、あなたをそこに運んでいく大きなモチベーションになるのです。
やれば必ず得られる「マイ日報」の効果
私のクライアントさんは、じつにさまざまな悩みを抱えています。
そして欲しいスキル、なりたい将来の自分の姿も十人十色、ワンパターンではありません。
「マイ日報」のいいところは、「克服したい弱点」や「伸ばしたいスキル」に合わせて、
自分流にフォーマットをカスタマイズできるところです。
たとえば、タスクをビシビシこなせるようになりたい人は、
タスクやルーチンワークの実施に特化したフォーマットを、
アイディアをどんどん出したい人は、気づきをうながす項目を
たくさん入れ込んだフォーマットをつくります。
そのほか、本の中では、私の経験からこんな目的のために
「マイ日報」をどうやって活用したらいいかをご紹介しました。


著者紹介
中司 祉岐
株式会社日報ステーション代表取締役。
経営日報の赤ペン指導で売り上げを倍増させる日報コンサルタント。
高校卒業後、零細飲食店に入社。
集客を担当し来店数10倍、客単価2倍を実現。
その後、勤務した大手アパレルチェーンでは、
販売員として全国トップテンに入る業績をあげる。
その営業・販売の実績を買われ、
零細企業の創業、事業立て直し支援事業に従事。
そこで中小零細企業こそ少しの工夫で成果が出せると気づき、
零細企業専門コンサルタントとして独立、
株式会社ビジフォーム(現株式会社日報ステーション)を設立。
著書に、2011年7月28日アマゾン総合1位を獲得した
『A4 1枚で「いま、やるべきこと」に気づくなかづか日報』(経済界)
『書くだけで自分が9割変わる』(プレジデント社・2013年9月30日発売) がある。