担当:中司祉岐
振り返りでは、生産性という観点から、
その日の1日の行動や、自分の働き方をチェックし、
「Good Job(グッドジョブ)」「Bad Job(バッドジョブ)」を探します。
単純に言えば、
日報に書いた「うまくいったこと」と、「うまくいかなかったこと」です。
Good Jobは、これからもやり続けた方が良いことなので、
成果を上げる方法の一つとして、
仕事における自分の行動規範、
つまり「マイルール」として定着させましょう。
そうすることで、仕事の生産性がさらにアップし、明日の自分の成長へ繋がります。
一方で、これはBad Jobだと気づいたことは、すぐにやめましょう。
その時に、気づきの参考、チェックポイントになるのが、
行動量や、かかった時間などの数値、立てた予定と結果のギャップなどの数値です。
日報をもとに1週間ごと、1ヶ月ごとに、定期的なデータを集計してみましょう。
必ず何か気づきがあるはずです。
Bad Jobを見つけたら、それをどのように改善すれば良いかを考えます。
とにかく色々とアイディアを出して、実際にやってみましょう。
しかし、ここで大切なのは、新しいアイディアを実践する前に「仮説」を立てることです。
それまでと何を変えたら違ってくるか、
小さなことでも良いので、まずは仮説を立ててみる。
改善策というのは、「明日から何をするか」ということです。
しかし、私たちの1日の時間は限られています。
思いついたことをやみくもに行うだけでは、時間の無駄。
そこで、日報に蓄積された定期的なデータを基にした仮説アクションをいくつか絞り、実践してみる。
実践してみてダメだったら、また別の仮説アクションを実践すれば良いのです。
Bad Jobを一気に解決するような画期的なものなどというのはありません。
小さな仮説の積み重ねで、少しずつうまくいかなかったことを減らしていくのです。
そして、この仮説の積み重ねを繰り返すことで、
最も効果的なアクションが見つかるでしょう。
日報の振り返りで、その日のうちに答えが見つからない場合は、
保留しておいて、また翌日考えます。
人は時間をおいて考えると、より客観的な視点で自分の行動を捉えることができます。
ですから、「翌日」、「1週間後」、「2週間後」、
さらに「1ヶ月後」に日報を振り返って見ることが大切です。
そうすることで、何回も繰り返し考えます。
また、効果的な日報の振り返りのポイントとして、
「これは保留案件だ」、
「仮説をもとにした改善策を実行しているが、引き続きまだまだ検討中」
などといった箇所は、赤や青などの色で目立たせておいたり、
紙の場合は付箋を貼って常に目に入るようにしておくと良いでしょう。
今行っていることを1つ1つ変えていけば、何かが必ず変わっていきます。
そのために、1日1日を見直して改善していけば、
明日の自分の生産性は変えられます。
日報はそのための鏡であると言えるでしょう。